「か、要くん……っ…」



言うと同時に顔が真っ赤になる先輩。




「…よく出来ました。」



クスリと笑って頭を撫でると先輩は気持ちよさそうにニコニコ笑う。



そんな俺たちを悔しそうに見てる鈴木という男。




「伊藤!そろそろ教室行くぞ!」




先輩の腕をムリやりつかみ、引っ張ると先輩は振り払った。




「鈴木くん、私もう少し後輩くんと話したいな。」




…その言葉は嬉しい。とっても。


だけど、この男に上目遣いとか本当にやめてほしい。




「えっと、鈴木先輩?、千夏先輩なら俺が教室まで確実に送り届けるんで心配しなくていいですよ。」




ニヤリと笑ってこの男に言うと睨まれる。




「……おまえら付き合ってんのかよ…」




その言葉を聞いて先輩は口を開いた。