「えっと…水瀬さん…だよね?
急にごめんね。その、


少しいいかな?」


心なしか佐野君の顔が赤く見える。
恋をすると全て都合のいいものに見えてしまうのかな…本当に照れてくれてたら嬉しいな………

「うん。…じゃあ、屋上行こっか?」



平常心、平常心…


おまじないのように心の中で唱えながら、佐野君の隣を歩いた。