「っ…ひど。そんなうざい人だったっけ〜?」
「はあ?都合よすぎ。ムカつくんだけど。」
「うん、元から俺はそんな人間。だからほっといて。」
「あの!あ、あなたたちもひどいと思いますけどっ…!」
「「…はぁ?」」
「帝くんと友達なんですよね?なのになんで帝くんを傷つけるような言葉を使うんですか?」
「なんなの?2人揃ってだるすぎるんだけど…。もういいわ、めっちゃ冷めた。」
「いこいこ。」
通りすがる人たちが俺たちのことをちらちら見て玲蘭にも視線が集まっている。まずいか…?と思っていたけど早々に2人は去ってくれた。
「「……ごめん。」」
え?
「ん?なんで玲蘭が謝るの?」
「帝くんこそ!なんで謝るの?帝くんのお友達なのに怒らせちゃった…ごめんね。」
「…お人好しすぎ。」
やば…めちゃくちゃ抱きしめたいんだけど。
こんな可愛い子いる?
「俺が原因なんだから玲蘭が謝る必要は全くない。」
「いやいや、帝くんが原因なんかじゃ…。ひとまず謝ってくる。」
「行かないでいい。もう俺は玲蘭に夢中だから他の女なんてほっといていい。」
「っまたそ、そんなこと言って。もう…。」
ふっ…平然を装ってるんだろうけど、照れてんのバレバレ。
ーー…それから予約してた店へ行き、玲蘭は美味しそうに食べてくれた。
「うー食べすぎたかな…。あっ帝くん、このあとって予定ある?」
「ん?なんかしたい事あんの?」
「私服を見に行きたいなって思ってるんだけど…平気?」