「圭、心配かけてごめんね?でも、今日は帝くんこそお休みなのにマネージャーのお仕事やってくれたからから…そんな風に言っちゃダメだよ。」
「…っ!なんでまたこいつのこと庇うの?」
「いや、庇うとかじゃなくて…!」
「こないだ…遊園地に行ってた時だってそうだった!」
「ちょっと圭、うるさい…あら?こないだのイケメンマネージャーさん!」
圭の大きな声が聞こえたからか、家からお母さんが出てきた。
お母さんも仕事終わって帰ってきてたんだ。
「あ…こんにちは。お世話になってます。」
「姉弟ともども毎回ご迷惑を…本当ごめんなさいね。」
「はぁ?何言ってるの母さん!迷惑してるのはこっち…痛ッー!」
ぺちっと頭を叩かれてしまった圭。
「まったく…静かにしてなさい。それにしてもイケメンだわ本当。人気モデルにすぐなれちゃいそうな顔立ちじゃない。」
「あは、そう褒めてもらうと嬉しいです。ありがとうございます。」
「この2人べったりだけど…変に思わず仲良くしてくれると助かるわ。」
「もちろんです。」
「も〜中身もしっかりしてて、申し分ないわね。帝くんが玲蘭のこと気にいってくれたらいいのに、なっちゃって!」
お母さんは帝くんがお気に入りなよう。
確かに帝くんみたいなシャキッとした顔の俳優さん好きだもんね。
「ちょっ…母さん何言ってんの!?冗談でもそんなこと…!!」
帝くんとちらっと目が合った。