「…そんなことかよ。はいはい、どうせ俺がどこで、誰となにしようが気にならないよな。」









「あ、それも少し思ってたよ?」









「っえ…?」








「昨日帰る時、いつもと違う感じしたから会うのが待ち遠しい人がいるのかなって…へへ、聞いていいかわかんないけど……彼女さんといたの?」










「………。」






なんだか嬉しそうだった帝くんの表情が固まって、無言に。










「えっあっ…ごめん!やっぱり嫌だったよね、プライベートなことなのに。」












「ちょっと期待した俺が間違ってたけどさ…ワクワクした顔でそう言うこと聞くなよ。」










ええ、お説教?












「えぇ?また怒るの?」












「お前、ほんと……はぁ。」










な、なに?










「あっレイカ、帝くん!車の方に来て。」









副社長さんから声がかかり、手招きしている。









「レイカ、仮眠程度にもならないけど少しは休めた?」









「はいっ!聞いてください!なぜか寝れたんですよ!!だからバッチリです!」









「そうだよ、俺もさっきこっそり覗いたらレイカが寝てたから驚いたよ!それほど疲れていたのかな?」








ーーー…眠れる事実に副社長さんと盛り上がりあがって、少しすると現場に到着。










…だけど。











「ス、スケジュールが変わったって…ここってまさか…しかもこれは…台本と言われるものですよね!?」










現場に着くと、撮影の機具でも番組セットでもなく、ドラマのメイキングで見るようなセットが目の前に。