「おい!顔真っ青じゃねーか!」

「だいじ…。ちょっと頭痛いだけ…。」

ズキンッ…ズキンッ…ズキンッ…。

「おいっ!しっかりしろよ!待ってろ!救急車呼ぶから!」

「大丈夫だって…。救急車とか大げさすぎ…。」

ははっと笑っている間にも痛みは増し私の意識は朦朧としてきた。

足元がフラフラする…。

遠くから救急車の音が近づいてきた。
海斗が電話で呼んだのだろう。

あぁ。もうダメ…。

私は救急車の近づく音を聞きながら意識を手放した。