そう海斗に言い私はまた海水を触りだした。

ひゃー!つめたーい!!

すると横から海斗が私と同じように海水を触り始めた。

「あれ?海斗触らないんじゃなかったの〜??」

「そりゃ理菜に海来たのにもったいなーい!とか言われたら触る気になるだろ。」

「あらそーぉ?」

私はちょっと海斗にいじわるしようと手で海水を少しすくい海斗の頭からちょっとかけた。

「ぎゃっ!!!!つめてっ!!!」

「あはははははははははっ!!!」

「あ。でもこれで海水したたるいい男になったか?」

「あほか。」

楽しいなぁ…。

と、心の中でそう思ったその時ー。

ズキンッー

「…っ!!」

鋭く鈍い痛みが私の頭に走った。
それは前りんかの前で倒れた時と同じ痛み。

「どした理菜?」

少しの異変に気が付いた海斗は私に声をかけた。

「なんでもないっ…。」

「おい、だいじかよ?」

海斗は私の肩を掴み自分のほうに向ける。

その衝撃でまた頭がズキンッと痛む。