「海斗〜!」

「お、理菜。」

待ってましたと言わんばかりにこっちを見て二カッと笑う海斗。

「あったかそーな服着てんなぁ。」

私の服を見た途端そう言う海斗。

「上は暖かくても下が寒いから意味ないよ。」

そう言って私は苦笑いした。

「じゃあさっさと行くか。」

「まずどこ行くの?」

「映画館〜!」

そう言うと海斗は何故か私の手を握った。