「理菜ー!写真撮ろー!」

りんかに声をかけられ写真を撮ろうとするが、ふとあることを思い出した。

海斗に手紙渡さなきゃ…。
りんかにはもう受験の日に渡しちゃったもんね。

「ごめんりんか!すぐ戻ってくるから待っててくれるかな?」

「もちろん!いってらっしゃい!」

私は制服に突っ込んである手紙を手に取り、海斗の元へ走った。

「海斗ー!」

「お、理菜ー。」

こんなに全速力で走ったのはいつぶりだろう。

久々に運動したせいか、頭がズキズキ痛む。