「理菜!部活行こーよー!!」

長い長い一日の授業と帰りの会が終わるとすぐにりんかが声をかけてきた。

私はテキパキとバックに教科書やワーク、筆箱など必要なものを詰めてりんかの元へ駆け寄った。

「はやくアンコンの練習しないとね!」

「だね!あの曲難しいんだもん。」

「リズムとか複雑すぎるー。」

「ほんとほんと〜!」

部室への道を歩く私たちはアンコンの曲の不満を少し漏らしながら、それでも楽しく話していた。

「理菜先輩、りんか先輩!こんにちは!」

部室に入るとすぐに後輩の高野愛ちゃんが駆け寄ってペコリとお辞儀をして挨拶をしてきた。

私とりんかは挨拶を返すと楽器を出し始めた。