「先生…!!あの…凜奈は…!?」

「凜奈さんの手術は無事に成功しましたよ。」

俺がそう言うと糸が解けたように膝から崩れ落ちる母親。

「ありがとうございます…。ほんとに…ありがとうございます…。」

ボロボロと涙を流し娘の無事を喜んでいた。。

『女の子を救うことができてよかった』

俺は心からそう思った。

容態が安定し、目が覚めるまで女の子は病室に移された。

静かな病室にピッピッピッという機械音が鳴り響く。

俺は女の子の顔をベッドの横にあるパイプ椅子に座って見た。

まつげが長くて髪はミディアムより少し長いくらい。白い肌にきれいなピンク色の唇。

あぁ…。
理菜と似てるなぁ…。

俺は彼女を見るたびにそんなことばかり思っていた。