理菜が書いた手紙をすべて持ち、俺とりんかは理菜の家をあとにした。

「今日はありがとうございました。」

帰り際にお母さんに挨拶をすると

「また来てくれるかしら…?理菜も喜ぶと思うの…。」

と、力ない声でお母さんが俺達に行った。
俺は

「もちろんです。何度でもここに来ます。理菜に会いに来ます。」

そう俺が言った瞬間お母さんはポロポロと静かに涙を流し、

「ありがとう…。ありがとう…。」

と何度も繰り返した。
俺とりんかは深くお母さんにお辞儀をすると、理菜の家をあとにした。

理菜の家から出るとそこには綺麗な青空が広がっていた。

まるでこれからの俺達には明るく美しい未来が待っているかのように…。