『Dear りんか
りんかが今この手紙を読んでいるっていうことは私はもうりんかの側にはいないってことだね。
りんかごめんね。
うちに腫瘍が見つかった時ふと思ったことは、りんかにバレないようにしなきゃ。って事だった。
普通は親友にすぐ言うものなんだよね。
でもうちにはそんなこと出来なかった。
こんなこと言ったら都合のいい言い訳みたいになっちゃうけど、りんかに心配をかけたくなかったから腫瘍のことを黙ってた。
でも結局その考えが逆にりんかを苦しめてたんだよね。
ごめんね。
それに腫瘍のことを言ったらりんかが私から離れて行っちゃうかもっておもったんだ。親友を信じないなんて最低だよね。ほんとごめんなさい。
りんかはいつも明るくてうちを支えてくれている太陽みたいな存在だった。
うちがここまで生きてこれたのもりんかのおかげだよ。
りんか、本当にありがとう。