『今日から日記を書くことにした。今まで日記書こうって思って書き始めてもなかなか続かなかったけど今回は続きそうかな。私の生きた証を残したいから。』


「これ…理菜の日記…??」

「みたいだな…。」

私がボソリとつぶやくと海斗はそう短く返事を返した。そして私と海斗はまたノートに目を戻した。

『余命宣告されてから一日が経った。海斗には申し訳ないことしちゃったな。せっかく海に連れてってくれたのに。海斗、ごめんね…。』

『あー頭が痛すぎる。3ヶ月しか生きられないってことは高校で半年も過ごせないってことだよね。なんで…なんでわたしなの…?』

『余命宣告から一週間が経った。今日は高校の入学式。りんか…大丈夫かなぁ??あの子結構知らない人の前だと緊張するから。ほんとは一緒に入学式出席したかったんだけどなぁ。りんかごめんね…。一緒に入学式出てあげられなくて…。』