「まずここから開けるぞ?」

「…うん。」

そう言って開けたのは1番左の引き出し。入っていたのはメモ帳やシャープペンシル、マーカーやマジック、付箋紙、定規などの文房具で大して変わったものはなかった。

次に開けたのは右の1番上の引き出し。そこには几帳面な理菜らしい区切ってある透明なケースに入っていた数個のネックレスやイアリング、ピアス、マグネットピアスなどと可愛いヘアピンやヘアゴム、シュシュなどだった。ここにも変わったものはなく次にひとつ下の引き出しを開けてみた。

次に出てきたのは理菜が好きだった漫画。理菜は恋愛系の漫画が大好きで、よくこの漫画についても熱く語ってたなぁ。でもここにも変わったものはない。

そして最後の引き出しを開けるとそこには大きなクローバー柄の可愛い紙袋と一冊のノートが入っていた。
私と海斗は顔を見合わせてゆっくりと紙袋と一冊のノートを取り出した。

「なんだこのノート…。まずノートから見るか。」

「うん。」

そう言って私と海斗はノートを開いた。