ピンポーンッー。

あぁ。懐かしいなぁ…。

私は理菜との思い出を脳内で振り返った。

いつも遊びにきてた時ここのインターホン押すと理菜が出てきて。

「りんか!さぁ上がって!」

って言って家に入れてくれて愚痴聞きあったり勉強したり、ダイエットのことで話したり恋バナしたりバレンタインの日は一緒にお菓子作ったりしたなぁ…。

でもインターホンを何度押しても、二度と理菜が出てくる事はない。

少し経ってガチャっという音とともに出てきたのは理菜のお母さんだった。

「りんかちゃん、海斗くん…。どうぞあがって?」

そう言って私と海斗を家に入れてくれた理菜のお母さんの目はやっぱり真っ赤に腫れていて。前の血色の良かった綺麗な肌は血色の悪い暗い色に変わっていて。スベスベで綺麗だった肌も今ではボロボロになっていて見ているこっちも辛かった。