親友の理菜が死んだ。

今日は理菜のお葬式なんだって。
みんなどうしたんだろうね?
理菜、どこかに隠れてるんでしょ。
それであとから出てきて「ドッキリでしたぁ〜!」って言って笑うんでしょ?

「理菜、あのね美味しいクレープ屋さん見つけたの。理菜クレープ好きでしょ?明日行こうね。」

「ちょっとりんか?」

遺影の前でいるはずもない理菜に話しかける私にぎょっと目を見開いて私に声をかける友達。

「ねぇ理菜。いつまで寝てるの?起きるの遅いよ。」

「ねぇりんか!!」

ゆさゆさと私の体をゆする友達。
でもその言葉は私には聞こえていなくて。

ねぇ理菜。いつまで寝てるの?

いつまで白い菊がたくさんあるこんな箱の中で寝てるの?
せっかく理菜の為にクレープ屋さん見つけたんだよ?
理菜クレープ大好きだよね。また二人でデブ活って言って笑い合って食べようよ。