その瞬間ー。
「うっ…。」
激しい頭痛が私を襲った。
今まで以上に響く激しい痛み。
倒れそうになる私を海斗がタイミングよく手を伸ばして支えてくれた。
なんでこの頭痛はいつもタイミングが悪いのかな。
「理菜!?」
「い…たいっ。」
「大丈夫か!?今救急車呼ぶからっ…!!」
「か…海斗…耳…かしてっ。」
「耳…?」
私は近づいてきた耳に力を振り絞って海斗に言葉を伝えた。
そして言葉を伝えたすぐ後に私の意識は飛んでいった。
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