しょうがない…。

教えてあげるか…。

私は海斗の机を先生にバレないように軽くコツコツと蹴り、自分のノートをシャープペンシルの先でトントンと叩き海斗に見せた。

海斗は私に気がついたようで、ノートをよく見て

「12x-2yでーす!」

と、答えた。

「お!杉原やるな!」

「まぁ、俺天才だか…」

海斗がまぁ、俺天才だから。
と言おうとした瞬間。

「なんて言うと思ったか!もう受験生なんだからそのくらい出来なくてどうする!これが分からなかったら勉強が足らんぞ!」

「えー!!??」

と先生がツッコミを入れた。

その後先生がガミガミと勉強のことを熱く語り授業が終わった。