海斗には感謝しないとね…。

私は何度か顔を洗いご飯を食べ、歯を磨き制服に着替えて家を出た。

家の扉を開けた瞬間冷たい空気が頬に当たる。

きちんとマフラーを首に巻き、学校へ向かおうとしたその時。

「理菜ー。おはよー。」

「え!?海斗っ!?」

私の背後から海斗が現れた。

「どうしたの!?」

「た、たまたま見つけたから声かけてみた。」

「ふーん。」