その声は消え入りそうな弱々しい声だった。 中学校の頃とは比べものにならないくらい弱くて、頼りない声…。 「あのね、うち馬鹿だけどそれくらい分かるよ?ずっとずっと理菜と一緒に行動してきたんだもん。だから隠し事なんてしなくてもうちにはお見通しだからね!」 しばらく沈黙が続く。 そして先に沈黙を破ったのは理菜だった。