「病気だからなに?」 「だって…もしかするとうち…。」 「お前は生きるよ。前にも言ったろ?お前はずっとずっと生きるんだ。つーか俺が死なせねぇから!」 なんて頼もしいんだろう。 もしかするとほんとに腫瘍が治りそう。 このにくたらしい脳にある異物が消えてくれそう。 「…うんっ…うちも…生きたい…。」 静かに私の頬をつたう涙を手で拭いながら私は言った。