ーガラララーーー。

「理菜、ちょっと来い!」

午後になって学校が終わると、学校から走ってきたのか、海斗は汗を流しながら私の病室へバタバタと入ってきた。

そして…。

「…え!?…ちょっ!!!」 

ベッドにいる私を軽々とヒョイッと抱っこした。

いくらなんでも…!!
これは恥ずかしいって!!!!

私は足をバタバタさせ必死に抵抗するが

「おい!暴れんなよ!落ちつけって!」

と、海斗に言われてバタバタさせていた足を止めた。