「え!?どした!?」

余命宣告されてから悩んでた。
自分が死ぬって急に言われて、頭のなかはもうゴッチャゴチャ。

「海斗…うちまだ生きたい…。余命宣告なんか信じたくない…。でもうちは大人になれないんだよね…。大学生にもなれない。来年がこないんだよね…。やだよ…。まだたくさんやりたいこと残ってるよ…。」

ポロポロ涙をこぼしながら言う私の言葉を海斗は黙って聞いてくれた。

そしてー。

「お前は死なない。」

「え?」

「お前は腫瘍になんて負けない。」

根拠もない言葉を私に伝える海斗。

「俺と理菜でやりたいことリスト書こう。それでどんどん叶えてくんだ。病気が治る頃には全部のやりたいことが叶えられているように。」

「…うんっ…。書くっ…。」

再びポロポロ涙をこぼしす私に海斗は笑顔で

「泣くなよ。」

といって優しく頭をなでてくれた。


海斗は私の涙がおさまるまで隣にいてくれた。