後ろには海斗が丸めたプリントを持って立っていた。

そのプリントで私の頭を叩いたらしい。

「いやぁ、りんかと隼人仲がいいなぁって思ってさぁ。」

「なに?仲が良くて嫌なのか?」

「そーじゃないよ!羨ましいなぁって!」

「そーか?」

「幸せなことは良いことじゃん。」

私は彼氏もいないし運動もできない。

おせっかいで長所は少し勉強が出来るくらい。自分で言うのもなんだけどね。

この前好きな人に告白した。

その人の名前は浅森朝陽。朝陽は頭も運動も出来て。おまけにかっこいい。まぁ簡単に言えば完璧ボーイ。さっき頭に浮かんだある男の子の顔の顔も朝陽の顔だった。朝陽はもちろん男子の中では一位二位をあらそうほどのモテ具合。

女子にももちろん人気だった。
でもよくうちに話しかけてくれてるからもしかしたら…もしかしたら朝陽もうちと同じ気持ちなのかな?って思ったうちが馬鹿だった。