「すげっ、学校の近くにこんなとこあったんだ」
「昨日、見つけたんだよ?ココで流星見るのって素敵じゃない?」
「あぁ、そうだな」
“じゃあ、ここで待ち合わせね”そう言いながら梨穂が笑った。
俺も“あぁ”と笑顔で返す。
ずっと一緒。
そう思っていたよ?
この時は…。
梨穂とバイバイし、俺も帰宅。
部屋に着くと、梨穂に渡された紙袋を開けた。
その中にはもちろん
ふわっふわの毛糸で編まれたマフラー。
青と白のボーダーで、なんとも可愛らしいマフラーだった。
初めての手編みで、俺の心は有頂天。
そのマフラーは大事に袋に戻し、机の上に置いた。
それを見つめながら
明日が最高の日になることを祈った。