「ねぇ、久しぶりに一緒に帰れたんだしお茶でもどう?」
「そうだな」
よし、行くぞ!なんて言いながら笑う。
それはきっと君とじゃなきゃ味わえない幸せ。
可愛らしい小物などが置いてある、一軒のカフェを見つけたのでそこにした。
入るとメニューを広げながら言った。
「葵、明々後日誕生日でしょ?何が欲しい?」
「いいよ、プレゼントなんて」
「私があげたいの!」
「…ん~じゃあ、マフラー」
「マフラー?」
「うん」
「分かった!頑張って作るね」
「えっ、梨穂が作んの?」
「駄目?」
駄目?って、
めちゃくちゃ嬉しいに決まってる!!
「俺は嬉しいけど、大変じゃない?今日を入れても後4日しかないじゃん」
「大丈夫!私お裁縫得意だから。…それに、約束…したじゃない?一緒に流星を見ようって。その時に私が作ったマフラー着けてくれたら嬉しいから」
ちょっぴり、照れながら梨穂が笑った。