「葵…ありがとう…ばいばい…」
そう言って優しく俺の頬にキスをして、梨穂は空に消えた。
「梨穂…ありがとう」
その時、初めて俺の頬に涙が伝った。
ー…なぁ、梨穂。
こんな風に別れるのなら出会わなければ良かったって思うんだ。
だけどそれ以上に会えて良かったって思ってる。
だって、抱えきれないほどの幸せを梨穂から貰ったから。
さっき、梨穂は流星に俺の幸せをん願ってくれたよな。
だったら、俺の願う事も1つだ。
“生まれ変わっても、梨穂と会えますように…”
梨穂。
バイバイはさよならの意味じゃない。
また会うための、約束の言葉だー…。
END