2人でそっと、空を見上げた時ー…。
チカッ…。
空に光るものが見えた。
「梨穂!!今の!!」
「流星だ」
1つの光につられてか、次々と流れる星達。
「叶ったね」
「あぁ」
“一緒に流星見ようね”
5年間願い続けた約束がやっと叶ったー…。
その星の下で、俺達は両手を前で合わせて目をつぶり
願い事をした。
少しして梨穂が口を開いた。
「葵は…何を願った?」
「秘密♪」
「私はね、葵の幸せを願った」
「……」
「私がいなくても、ほかにちゃんと好きな人が出来てこの先の未来も笑ってられますようにって」
そう言いながら梨穂が笑うから、
俺はたまらず梨穂を抱きしめた。