「何で!…これからも…ずっと一緒に…いるんじゃなかったのかょ……」



そしていずれかは結婚して


幸せな家庭をつくってー…。


もちろんそこには俺と梨穂の子供もいて…。



ずっと…ずっと一緒にいる未来は



もう叶わないのか…?



「葵…」

「何でだよ!!」



一緒にいられないのなら、流星に何を願えば良いんだ?



なぁ、梨穂。



俺の未来には梨穂がいるのにー…。



梨穂しかいないのにー…。




すると、梨穂が1つの紙袋を手に取った。



「…これ、私に?」

「俺は梨穂の付けるから梨穂には俺からのをって思って…」




“そう…”と言いながら、梨穂が紙袋から取り出す。



「マフ…ラー?」



中にはピンクと白のボーダーのマフラーが入っていた。