「何でココにいるの?」
「何…いってんの?」
「聞いたよ、梨穂の友達に」
「何を?」
「…4日前、事故に遭って息を引き取ったって」
「……」
「…嘘だよな?やっぱり……。だって4日前って俺に誕生日プレゼントを聞いたひだもんな。その後、梨穂にあって編んだマフラー…もらったしな」
死んだって言われたって……梨穂はちゃんとココにいるじゃんか。
「…ごめん、葵。私、約束守れそうにないよ」
「う…そ…」
「ほんとだよ。葵と別れた後、毛糸が足らない事に気がついて買いに行ったの。
その時さ、偶然通った横断歩道で転んじゃった子供がいたの。
その子が轢かれそうだったからさ、ほっとけなくて…」
話しながらいつの間にか梨穂の頬には涙でいっぱいになっていた。
本当…なんだ……。
梨穂は………
死んじゃったんだ…。