土曜日―――。




あたしは、黄土色のキャミソールの上に黒色のセーターを来た。Vネックで背中もVになっているセーターだ。そしてデニムのスカート、ニーハイをはいてお気に入りのパンプスを履く。



「行ってきます♪」


「行ってらっしゃい♪」



お母さんが笑顔で送り出してくれた。







もうすぐ11月だ――。




11月は表現祭を始め、色々な行事があるから忙しい。




(これから忙しくなるだろうな…)





そんな事を考えて歩いていたら小学校についてしまった。








数年前に歩いた記憶のある廊下を歩く――。





パンプスのカツカツという音が妙に大きく響く。







そして――。





あたしは6年生の時の教室のドアの前で止まった。




「ふうー。」






一息はいてあたしは教室の中に入った―――。