杏樹の言った通りあたしは新に惚れるのかな………








ってそんな事があるはずがない!!!!




新はただの元彼。


もうあたしには関係の無い人。




惚れるなんて有り得ないんだから…。



杏樹ってば変な事言わないでよ…。



「杏樹のバカ…」

あたしは小さくそう呟いた。







――――――。




しばらくすると




「実玲ー!!ご飯よー!!」


お母さんの声が聞こえた。

「今行くー!!」


あたしはそう言って自分の部屋を出た。





(この事はもう忘れよう。)


心の中ではそう思っていた。








でも―――――。























杏樹の言った事が現実になるなんて…。


あたしは想像もしていなかった―。