「勇利くんのお弁当、相変わらず美味しそう!それを自分で作ってるなんて凄いなー。」


あれから僕と凛音は、毎日昼休みに屋上で過ごすようになった。


彼女の名前は、白濱 凛音 (しらはま りおん)。


あの日から僕たちは昼休みに屋上に来るようになった。


最初はお互いに少しぎこちない雰囲気であったが、少しずつ会話することが増えていった。


「凛音だって負けてないと思うよ。それは俺には作れないだろうし、というか見たことすらないな。それ何の料理?」


僕は、端にある料理を指差しながら言った。