僕は手の動きを止め、後ろから来るその視線の違和感に緊張を覚えた。 それは、いつまでも僕を見続けているように感じられた。 このケースは……ヴァンパァイアなのか……? 僕は意を決して後ろを振り返る。するとそこには見覚えのある姿があった。 今朝、校門のところで見たあの彼女- 僕は、ドキッとした。彼女はきっと僕を獲物として狙っている…… しかし次の瞬間その考えは、一瞬にして僕を混乱させることとなった。