私たちの仕事は学校中をまわるだけ笑
「柚菜...すごい変な目で見られてるような...」
「そんなことないない笑 遊ぼ遊ぼ!」
「うん...。お腹すいた...」
すると遠くから
「陽菜ちゃんー!!
えっ、すごく可愛いよ♡」
「茉梨先輩!いやいや...ずっと変な目で見られてる気がしてもう嫌ですよ...」
「まぁ人探しやってるんだし見られるよね笑」
「あ、私のクラス喫茶店やってるから来てよ!」
私たちは茉梨先輩のクラスに行くことにした。
「喫茶店にメイドが来たぞ!俺らのクラスで働かない!?笑」
男子の先輩たちに絡まれた...
「可愛いでしょ?私の後輩なの!」
茉梨先輩は、ね?可愛いじゃん。と私にささやきニコッと笑った。
するとそこに茉梨先輩の友達が走って教室に入ってきた。
「茉梨...大変だよ...」
「ん?どーした?」
「桐谷が...」
その名前を聞くだけで胸が締めつけられた...。
「零がどーしたのよ?」
ちょっと私の方をチラッと見た茉梨先輩は続けて聞いた。
「な、なんかめっちゃ可愛い子と消えたって!他校の制服だったらしいよ。」
私は今すぐ消えてしまいたくなった。
「陽菜...もう考えなくていいよ。」
横から柚菜がつぶやいた。
茉梨先輩は友達と話し終えたあと
「陽菜ちゃん...。文化祭楽しも!ね?」
いつもと変わらない笑顔で私に言ってくれた。
正直、心は痛すぎて泣きそうだったけど
「ですよね!楽しみましょー!!」
こーするしかなかった。もぅみんなに迷惑はかけれない。

その後も学校を歩いていると私たちを見つけたお客さんが声をかけてくる。
「なんか嫌だったけど、この格好も慣れてきたな笑」
返答がない...
「ん?柚菜...?」
柚菜が立ち止まっていた。
「陽菜、ごめん。ちょっと呼ばれちゃった。」
「あ、まさか...笑 わかった。終わったら連絡して!」
「すぐ帰ってくるよ...きっと笑」

またか...。まぁ文化祭だしタイミングはバッチリだな。今回は誰なんだろ...。

暇だし男バスでも見に行こうかな...
先輩たちは各クラスでとても目立つ存在だった。
「おい!さつまあげ!」
「龍先輩...その呼び方どーにかなりません?」
「お前なんでそんなの着てんだよ笑
変なの...笑笑」
「着たくて着てるわけじゃないんですー!」
「てか、お前この前の祭りで零に怒鳴ったらしいじゃん笑」
「あ、まぁいろいろあって...」
「まぁ俺には関係ないけどな!笑」
龍先輩は笑いながら教室に戻っていった。
「ただ傷をえぐられただけじゃん...」