1人の影が、
押し倒すように
もう1つの影に
覆い被さった。



・・・・・・っ!!



俺は言葉を無くし、
その場に立ち尽くす
しかなかった。



・・・・俺の絢芽を盗りやがってッ!
俺が一番知ってる・・のに・・・ッ!!
いとも簡単に抱きやがって・・・・



俺は椅子にもう一度
乱暴な音をたてて座り込んだ。
そのまま崩れるように、
叫び、嘆いた。