10メートルほどの 正方形の庭に出た。 俺はやることもなく、 ぶらりと椅子に腰掛ける。 「はあー・・・」 深いため息は、今までの俺の 思うことを全て吐き出した。 二階を見ると、2人の影が ベッドに座った。 どうもアイツが荷物を 置いたらしい。 俺は後ろのポケットから 白い箱を出した。 ―マイルドセブン。 少し開いたタバコの箱から、 一本引き抜いた。