「ごめん。
今日のは、この前みたいに、一瞬じゃないから」



そう囁いた次の瞬間……。



ふわっと優しく、碧くんの唇が、妃莉のに重なった。



「……っ」



すごくやわらかい碧くんの唇。



とっても心地いい、優しいキス。



ゆっくり髪を撫でられて、碧くんのいい香りに、鼻をくすぐられて……。



こんなの、うれしすぎて、倒れそう。



大好きな碧くんのキスに……。



ドキドキしすぎて、心臓がもたない。