碧くんは、歯をくいしばって横を向いた。



「おまえ……。
可愛すぎて、困るんだよ」



「……え?
なんで?
妃莉のことが好きなら……。
碧くん、がまんなんか、しなくていいのに」



そう言った瞬間……。



「バカッ」



って言った碧くんに、ギュ―ッて、強い力で抱きしめられた。



「意味わかってて、言ってんのか?
そんなこと。
妃莉のことだから……。
どうせ、わかってねーんだろ?
だったら、こんな風にあおんなよ……」