「あ、いや、だから……。
そんな純粋な目で……。
俺をもう見ないでください。



ごめんなさいっ。
エロい妄想をしたことは、謝ります。
だから、許して。
もう、ギブです。



このままだと……俺。
妃莉ちゃんを、地の果てまでさらってしまいそうだよ」



最後には、ぐしゃっと顔をゆがめて、片倉くんは妃莉に言った。



「妃莉ちゃんの無邪気さは大好きだけど……。
でも、その顔と、大好きって言葉は、勘弁して」



｢……え？｣



｢じゃないと、俺。
妃莉ちゃんを襲っちゃいそう」