それにプラスして大好きとか言われると……。
思いっきり、誤解しちゃいそうなんだけど……。



つか、少しでも気ぃ抜くと、抱きしめちゃいそうっていうか。
抱きしめたいっていうか……」



そんなことを、ごにょごにょと……聞き取りにくい声で言っている。



「そしたら、幸せすぎて、そのまま死ねるっていうか。
でも、死んだら困るっていうか。



その前に、妃莉ちゃんが好きなのは、俺じゃないって知ってるのが、切ないっていうか……。
俺のことを好きにさせたくなるっていうか……」



「あの~。
……片倉くん?
なに言ってるの~?」



片倉くんの顔の前で、手をパタパタ振ってみた。