「朝陽。
いい加減にしなさい」



「うっせー、大森」



大森センパイをにらみながら、叩かれた頭をなでる小嶋センパイ。



「あー、妃莉ちゃんだっけ?
こんなヤツのいうこと、気にしなくていいからね」



大森センパイは、小嶋センパイのことなんか気にせず、気さくな笑顔を妃莉に見せた。



「コイツ。
誰にでもこんなこと言ってるから。
女の子をくどくのが、趣味みたい」



言いながら、くいっと親指を小嶋センパイに向けた。