「あーあ。
認めちゃったよ。
ぷんぷんぷん!!」



小嶋センパイは、さらにふくれっ面をした。



「悔しいから。
去年の碧の種目、教えてあげない」



「……え。
えーっ!?」



ガタンとイスから立ち上がる。



そんな妃莉を見あげ、小嶋センパイは、意地悪そうに唇を尖らせた。



「それに、どうせ教えても。
一緒にプレーはできないんだから」