「はいはい。
ずっと言ってなさい。
このバカたれが!」



ぎゅーっと小嶋センパイの耳を引っ張る大森センパイ。



「それに、アンタ。
卓球が抜けてたし」



「はぁ?」



「去年の種目。
あたしが活躍した卓球を忘れてもらったら、困るんですけど」



大森センパイは、小嶋センパイの耳から手を離して、腕を組んだ。



「そうだっけ?」



わざとらしく忘れたふりをする小嶋センパイ。