このまま黙っているのも、よくないよね……?



そんなことを考えて、とりあえず、片倉くんに相談しようと横を向いた。



そのとき……。



「あーさーひー!
なにバカなことやってんの?」



髪の短い女のセンパイが近づいてきて、丸めた紙で、パコンと小嶋センパイの頭を叩いた。



「やめなさい。
その子、困ってるでしょ」



「……ったく。
邪魔すんなよ、大森~。



今、まさに!
妃莉ちゃんが、俺の胸に飛び込んでくるところだったのに!」