渡されたのは特攻服。





「着替えて、凛ちゃん。」

「モニカちゃん。」

「王子を奪い返すなら、正装しなきゃね?」





瑞希お兄ちゃん誘拐断定から30秒後、初代龍星軍の先輩達の指示で私達は動いていた。

渡された特攻服の上着を着れば、声をかけられた。



「ええなぁ~!かっこええなぁ~!」

「ヤマト!」

「凛だけメイクアップって、ええのぉ~!わしも着たいで、モニカはーん!」

「そういう状況じゃないでしょう!?」

「仕方ないわねぇ~サイズが大雑把だけ、着てく?」

「あるんですか!?」

「うははは!着る着る!おおきに!」

「って、なんだとコラ!それなら俺も着せて下さーい!」



モニカちゃんとヤマトの声に反応し、獅子島さん達とパソコンを見ていた円城寺君が叫ぶ。



「お、俺も!瑞希さんの龍星軍時代の特攻服を~!」

「だれが、みーちゃんの貸すって言った、たいちゃん?」

「え!?凛道のだと、小さすぎるでしょう!?そうなると、絶対瑞希さんだと~」

「おバカ!可児ちゃんの分つくるついでに、いろんなサイズを作ってて、それがあるから言っただけよ。」

「そーでしたか・・・・・!」

「テンション低っ!?」

「そこまで落ち込みますか、円城寺君!?」



〔★大河はトーンダウンした★〕




「いいじゃんか、大河!貸してもらえるだけラッキーじゃんか!?」

「そうだ、臨時だと思え。凛道だけ特服着てるって状態じゃないだけマシだろう!」

「モニカ先輩!女子用もありますか~?」

「あるわよ~こっちにいらっしゃい~御着替えしましょう!もちろん、男女われて!」

「うはははは!変身じゃ変身~!」



モニカちゃんが手招きすれば、素早く彼女について行く5人。




(すっごい、ウキウキで行っちゃった・・・)




瑞希お兄ちゃんが誘拐されたっていうのに・・・・



〔★凛はモヤモヤしている★〕