「そうよ～ん♪ヤクザよ、ヤクザ♪おやくざさん！麻薬よりも、ドラックが商売道具ってやつ～？」

「ガキに売春させて稼いでる、よくないヤクザだね～」

「わはははははは！病気にも気をつけねぇーとな！」

「そういうわけだ、凛道。ヤクザ相手に、瑞希を奪い返す気はあるか？」


「あります。」





獅子島さんからの問いに、即答で答える。




（ヤクザって・・・ヤクザって、あのヤクザ？）




「俺の大事な瑞希お兄ちゃんを、無理やり泥棒する奴は、手錠かけて警察署に投げ込みます。」




（高倉健さんがするヤクザじゃなくて、テレビのニュースで問題になるようなヤクザ！）




「むしろ、相手がヤクザでも上等。誘拐未遂を受けたい車両も含め、瑞希お兄ちゃんを取り返します！」




（うあああああああああ！怖いけど！怖いけど！怖いけど、瑞希お兄ちゃんを取られるよりはマシ～～～～！！）




戦わなきゃ！

戦おう！



〔★心と体は一致してない★〕




「俺の覚悟は決まってます！無理強いはしないので、参加は自由な方向でお願いします、みなさん！」

「冗談じゃねぇぞ、凛道！俺はヤクザだろうが、大王だろうが、瑞希さんを見捨てる気はねぇ！やるぞ！」

「うははははは！祭りの予感でええのぅ～！わし、ヤクザ相手にするのは初体験や！」

「男見せるチャンスだぜ！真田先輩は俺らが助ける！」

「ヤンキー舐めんなよ！参加で決まりだな！？」

「けっ！ホント、男って馬鹿ばっかだぜ！こうなりゃ、女のあたしがフォローするっきゃねぇーな。付き合うぜ！」

「みんな、カンナさんまで！ありがとう！」

「馬鹿！俺は瑞希さんを助けたいだけだ！勘違いするな！」

「ということで獅子島さん！奴らがよくいきそうな場所を教えて下さい！これから向かいます！」

「聞けよ、俺の話！」

「ふん・・・馬鹿なガキ共だ。」




私達の決意を、鼻で笑うと獅子島さんは言う。