「冗談でしょう!?獅子島さーん!」

「円城寺君。」



瑞希お兄ちゃん大好きの新しい仲間が、獅子島さんに向かってなげく。



「瑞希さんのツレのくせに、瑞希さんのピンチに何してんすか!?人間ナビゲーターorグーグルマップの獅子島伊織がどうしたんすよ!?」

「誰が地図だ、馬鹿者!ええい、離せ!抱き付くな、円城寺!服にしわが出来る!」



しがみ付き、苦情を訴える円城寺君の気持ちも、服をしわくちゃにされる獅子島さんの気持ちもわかる。





(とはいえ、瑞希お兄ちゃんの居場所がわからないと、どうにもならなーい!!)



「どうする、凛!このままじゃ真田先輩・・・!?」

「愛人かのぉ~!?ちなみに何番目や!?28号かー!??」

「鉄人かよ!?冗談じゃない!瑞希お兄ちゃんの体は俺が守ります!」




カンナさんとヤマトの言葉で奮い立つ。


そうよ、守らなきゃ!

瑞希お兄ちゃんを守らなきゃ!



(告白する前に、他の男にとられてたまるか!)



〔★不純などうきが見え隠れしている★〕




そう思った時、渋い顔で煙草をくわえてる人と目があった。






「あ。」





それで思い出した。



「そうですよ、烈司さん!」

「ん?」



目があった人を見ながら叫んだ。




「烈司さんがいたじゃないですか!」

「え、凛ちゃん!?ちょっと~」

「ごめん、モニカちゃん!ちょっとごめんなさい!」



オネェさんの腕から抜け出すと、一直線でヘビースモーカーの先輩の側に行く。




「僕としたことが!烈司さんのことを忘れるところでした!」




烈司さんと言うか、烈司さんの能力!!




(彼の透視があれば、瑞希お兄ちゃん探せる!ここは瑞希お兄ちゃんの家でもあるから、私物や液体ついた服もたくさんある!)




〔★間違ってはいないが、ひかえる発言がある★〕