向かいあうと、息ピッタリでうなずき合う私と円城寺君。
「決まりですね!瑞希お兄ちゃんを助けに行こう!」
「当然だ!行くぞ、オメーら!もたもたすんな!」
「行くぞってオメーら・・・」
「真田先輩が絡むと仲良しだな・・・。」
「あるいみ、まとまってていいけど。」
「うははははは!解決やで~!」
そんな私達に、目を点にしていたカンナさん達もすぐに笑顔で答えてくれた。
「付き合うぜ、凛、大河!」
「龍星軍初の集団戦だしな?」
「悪い大人を、ぶっ飛ばしてやるぞー!」
やる気満々の私と円城寺君に、龍星軍メンバーも賛成してくれたけど――――――
「うはははははは!そんで!?どこへ助けに行くんや~!?」
「「「「「え?」」」」」
メンバーの1人、関西弁の男が笑顔で聞いてきた。
「『え?』やないやんか~みんな!瑞希はんが連れてかれた場所、わかるんやろう~!?」
「ああ、それは―――――――――――」
ヤマトの言葉を受け、モニカちゃん付きの状態で私が言った。
「どちらでしょう、獅子島さん。」
「俺が知るか、たわけ。」
「えー!?知らないんですか!?」
〔★回答は、えられなかった★〕
「知るかって・・・ええ!?獅子島さん、龍星軍の辞書でしょう!?いじわるはやめて下さい!?」
「誰がインターネットだ、愚か者。それに、俺は初代龍星軍メンバーであって、4代目メンバーではない。」
「そーではありますが!」
「イオリン、本当に知らないのー?凛ちゃん可哀想じゃなーい?」
私の髪を触りながら、モニカちゃんが聞いてくれる。
「凛道に甘いな、お前は?」
これに少しだけ柔らかい口調で獅子島さんが答えた。
「資料を作成するのに忙しくて、うっかり備えるのを忘れていた。今の時点で、田渕の正確な居場所は、俺もわからん。」
「そんな!?」
(瑞希お兄ちゃん!)
『できる大人』として、かなりあてにしていたので、裏切られた気持ちはハンパなく痛い。
そう思ったのは私だけじゃない。